スウィングの金縛り。

「逆パワー・メソッド」では、切り返しの瞬間、逆パワーにより「抵抗」の力を振り絞ります。

このとき、ねじろうとして、粘ろうとして、あるいは肩の開きを防ごうとして、手をインサイドへ引っ張る人がいます。そうではなくて、肩をインサイドにやります。手はあくまでも中立+脱力です。

多くのアマはトップで手の位置がインサイドにあります。(多少はインサイドになるのが自然ですが)。よくないタイプの「トップインサイド症候群」は、手の力を使って、トップの位置をムリにインサイドに引っ張っているケースです。それを切り返しの瞬間にもおこない、手で肩の開きを防いでいます。

形はまあどうでもいいのですが、重要な問題があります。

そういう人に切り返しで「手を脱力してください」というと、できません。なぜなら、脱力すると、手がアウトサイドに出てしまうからです。

つまり、脱力するとアウトサイトに手が出ていってしまうので、どうしても脱力ができない金縛り状態におちいっているわけです。

笑っちゃうかもしれませんが、こういう理由で、切り返しの脱力がどうしてもできないケースがけっこうあります。

このようなトップにおける金縛りの動作を切り返しにおける「引っ張り合い」であるとかんちがいし、スウィングの正しい動作であると考えている人も多くいます。たしかに、上半身はインサイドに、下半身は踏み込みなので、「引っ張り合い」ではあります。正しいと思うから、永久に治せないわけです。

これは抜け出すのがむずかしい悪魔のサイクルです。

しかし、この「引っ張り合い」はまちがった理解です。問題点に気づいて、悪魔のサイクルから抜け出しましょう。

トップに達する一瞬前に下半身を始動するというレッスンに私が賛成しないない理由もここにあります。 脱力ができるプロはそれでいいのでしょうが、手でインサイドに引っ張るアマは、そこで固着してしまうように思えます。

金縛りを解くためには、切り返したとき、手がアウトサイドに出ることを容認することが必要です。

たとえば、切り返しで腰が30度開いたとします。単純化していえば、そのとき、肩も30度開き、手も30度開くのが自然です。その開きを容認することです。

この時点では、手はタテに降りず、水平に近い動きになります。手の動きはあくまでも 腰の30度の開きによるものであり、体に対して、手は中立です。次の瞬間、手をタテに降ろします。

このように、切り返しで手をインサイドに引っ張っていた人が、それをやめて、アウトサイドに出ることを容認すると、とても「頼りない」感じになると思います。 しかし、これが正解です。切り返しでは、手はとても頼りない、あるいは中途半端な感じです。「無重力状態」と表現される状態です。無重力とは、インサイドに行くのではなく、中立の手が、下半身に引っ張られて、ふっとアウトサイドに出ていくけれども、いまだ下に降ろさないことです。

ただし、これもことばで説明すると、なかなか伝わらないものです。

手をインサイドに引っ張っている人も、自分では「頼りない」と思っていたりするわけです。

ですから、気づきが重要です。自分自身がトップで金縛り状態になっていて、それが自縄自縛におちいっていることに気づくことだと思います。

●ドリル トップが完成する直前(8~9割)の形をあらかじめつくっておき、そこから、最後の1~2割をテイクバックします。それは、手で引っ張るのではなく、肩をねじることによっておこないます。で、粘ることなく、すぐに切り返し、ダウンスウィングします。

これは、下にも書きましたが、切り返しで金縛りになる人の修正にいいドリルです。

いままで、はっきり書いたことはないと思いますが、これは切り返しの最初の瞬間、ねじり戻しを使うということです。そのねじり戻しには手を使わないということです。

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