「軽症タイプ」脱出プログラム。

「ビッグマッスルを叩き起こせ」の連載を終えて、あれこれ考えてみたのですが、ちょっと「軽症タイプ」の説明が弱かったかなというのが反省点です。

というのは、わたし自身がかつて「重症タイプ」だったので、その症状を治すメソッドについては完ぺきに自信があります。 しかし、「軽症タイプ」については、自分がそのタイプではないので、いまいち良くわからないところがあるのです。今回は、そのあたりを補足したいと思います。

連載の最初のほうで、わたしは「重症タイプ」と「軽症タイプ」のアマチュアゴルファーの比率は7:3といいましたが、「軽症タイプ」はもっとたくさんいるという気がしています。そこで、訂正しようと思います。両者の比率は、5:5といったところでしょうか。

とくに、この5年ほどドライバーがどんどん長尺化しています。長尺ドライバーは「重症タイプ」には打てません。早めにリリースする「軽症タイプ」なら、打てます。

ですから、長尺ドライバーがうまく使いこなせている人は「軽症タイプ」の可能性が高いと思います。

さて、もう忘れてしまった方のために「軽症タイプ」とは何か、もう一度、確認しておきます。まず、当メソッドでいっているのは、すべてのアベレージゴルファーの根本問題は「切り返しで肩が開くこと」にあります。これが、根本です。

「切り返しで肩が開く」結果、ダウンスウィングに入るときにはすでにねじりのパワーを放出してしまっています。そのため、ねじれのパワーが不足し、ヘッドは返らず、振り遅れスライスになってしまいます。

しかも、切り返しで肩が開くということは、アウトサイドインのスウィングプレーンになるということであり、二重の意味でスライスから逃れることはできません。

その根本問題を直さずに、多くの人は手で振ることによって、欠陥を表面的に補っています。このとき、タイプが二つに分かれます。「重症タイプ」とは手でヘッドをむりやり返す人です。「軽症タイプ」とは早めのタイミングで リリースして手でヘッドを合わせる人です。

…と、このように説明してきたわけです。 さらに、スウィングメカニズムから、この「軽症タイプ」を考えてみましょう。

手が右腰のあたりに降りてきたとき、すべてをリリースしているのが「軽症タイプ」です。アスレチックスウィング(本格的な)をしようとするなら、このタイミングでは決してリリースしません。右腰が回りきって減速することによってのみ、リリースが起こります。

つまり、「軽症タイプ」とは、手が右腰の手前あたりでリリースしてしまうので、正しい減速を体験できないスウィングといえます。

もちろん、「重症タイプ」も正しい減速を体験できないことでは同じですが、「重症タイプ」は正しいタイミングがくる前に、手で打ってしまうタイプです。

本格的なアスレチックスウィングをマスターしようとすれば、手が右腰あたりへ降りてきた時点ではリリースしてはいけません。ここでリリースしないからこそ、正しい減速が体験できるわけです。

ということは、「重症タイプ」も「軽症タイプ」も打つタイミングが早いので、二度目の減速を体験できないという点では同じです。

まず、ご自分がどちらのタイプなのか、判断していただくことが必要になります。

(つづく)

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