ボールを打たない練習が、退屈かもしれませんが、効果的です。

このメソッドでいままで紹介したドリルはボールを打たなくてもいいです。もちろん、打ってもかまいませんが、打つ必要はありません。

まずは、練習の目的をしっかり意識しておきましょう。切り返しの3つの動作を覚えることが目的です。どこの筋肉に力を入れて、どこの筋肉の力を抜くか、正確に理解し、実践できるようになってください。

この段階で、まっすぐ飛ばそうなどとは決して考えてはいけません。即効で、うまくなろうとするのは禁物です。スウィングの形も問題ではありません。拮抗と脱力さえできるようになればOKです。

最初に紹介したドリルの内容は、単純すぎると感じるかもしれません。しかし、「なぜ自分がこのドリルを行うのか」という目的意識がいままでと変われば、同じドリルがまったく新しいドリルに生まれ変わります。肝心なのは、目的意識です。3つの動作をマスターするという目的をしっかり理解して、きっちり目的を達成するまで行ってください。ドリルの内容を理解しただけで、やったような気になるのがいちばんよくないことです。アタマではなく体で覚えるまで何百回もくり返しましょう。

小さなゴルフボールに小さなクラブヘッドを命中させようとすると、どうしても器用な手の動きが出てしまうのが自然の摂理だそうです。ということは、ゴルフスウィングの練習は自然の摂理に逆らって、人為的に行う必要があるということになります。とくに体に染みついた切り返しのやり方を直そうというのですからなおさらです。ですから、ボールを打たないことを推奨します。ボールに当てようとするのが、そもそも「手でヘッドを返すスウィング」のはじまりだからです。

逆パワー打法に改造しようと決めたら、3カ月ぐらいはボールを打たないというぐらいの固い決意をもってやってほしいものです。そうでないと、以前の切り返しを捨てるのはむずかしいと思います。「手でヘッドを返すスウィング」から「体でヘッドを返すスウィング」に改造するのは、大げさではなくスウィングのコペルニクス的転回です。

正直にいって、誰でも大丈夫というだけの自信はありません。50歳以上の方はむずかしいかもしれません。当メソッドを信じるか、信じないかはあなた次第ですが、強固な意志をもって取り組まないと、成否はわからないと思います。拮抗を身につけるのは、地道で退屈な努力が必要ですが、信じてトライしてください。

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